湘南|減りつつあるデパートの最上階の喫茶店:瓦斯灯(藤沢市)

最近は減りつつあるようですが、デパートの最上階にはレストランフロアがありました。神奈川県藤沢市の藤沢さいか屋8階のレストラン街にある「COFFEE HOUSE瓦斯灯」。


レトロ喫茶って、つい街歩きをしながら探してしまうんですが、デパートの最上階っていうのもありですね。盲点でした!。1978(昭和53)年オープン。

さいか屋は都内では見かけない、いわゆる地方百貨店。神奈川県川崎市に本社を置き、県内3カ所(川崎、藤沢、横須賀)に展開している老舗百貨店。

創業は1872(明治5)年、創業者は15世紀頃から日本に存在した鉄砲傭兵・地侍集団のひとつ「雑賀衆(さいかしゅう)」の末裔だという。横須賀・西浦賀の高砂屋呉服店の丁稚奉公から独立して呉服店を開いたのが始まり。

この雰囲気も昭和・平成を駆け抜けてきた感じ。

藤沢さいか屋は、1965(昭和40)年に別の関連会社の株式会社藤沢さいか屋(初代)[14]が藤沢駅北口に百貨店を開業。このときはかつて丸井藤沢店だったビル(現在はビックカメラが入店)が建つ場所にあったそうですが、1978(昭和53)年に現在の場所に移転し営業を開始したそうです。


 

1978(昭和53)年 というと、日中平和友好条約が調印、成田国際空港が開港。ディスコブームで「フィーバー」という言葉が流行。キャンディーズが「普通の女の子に戻ります」と言って引退。アニメ「宇宙戦艦ヤマト」が大ブーム。
外食産業も目覚ましく伸びていて、会社が接待で使うようなお店ではなく、個人や家族での利用が増え続けていた時代です。言ってみれば、日本がとても元気だった時代です。

食品サンプルを飾るお店も減ってきていますよね。

今回は食べなかったけど、ハンバーグがおいしいそうです。


撮影は控えましたが、ウェイトレスさんがメイド風エプロン姿。それがまた昭和っぽい感じもするし、藤沢駅周辺のデパートの中ではお値段がよいと言われているさいか屋さんとしては、あまりカジュアルというわけにもいかないのかもしれません。
(店舗はヤマダ電機が3~7階に入店していますが、2階の婦人服売り場は高いです)。



店内はガラス張りで明るく、夕方になると瓦斯灯をイメージした証明が綺麗でした。テーブルに置かれた調味料やナプキンスタンドも昭和っぽい。


 

 かさ増しのシリアルを入れていないパフェにしようか迷ったけど、プリンアラモードを注文。


 

利用者の年齢層は高めですが、レトロ喫茶が好きな若い人もちらほら。入りにくい感じはありません。建物の老朽化もあるし、藤沢駅周辺の再開発で南口の名店ビルは取壊しが決まっているようなので、ここもこの先どうなるのかわかりません。
新しいショッピングモールのお洒落なカフェもいいけれど、こうした古いデパートの最上階もなかなか。今のうち訪れておこうと思います。


おいしかった~。ごちそうさまでした。

 

食べログ:瓦斯灯
https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140404/14012281/

 

 

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