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東京都の公園再整備による神宮外苑の樹木の大量伐採が問題になっていますが、日比谷公園でも、千本以上の樹木の伐採をするとか。1903(明治36)年の創立当時、100年後の未来を見据え、将来は緑豊かな空間になるようにと、植えられた幼木、苗や種たちがこれほど見事に育っているというのに、です。
また、歴史ある施設の取壊しも計画に盛り込まているとか。
自分たちが会うこともない100年以上先の未来を生きる私達のために残してくれたもの。ここはさまざまな歴史の舞台となりましたが、荒れては整備して管理して来た人たちのおかげでもあります。
100年後に生きる人たちのために、今を生きる私達がしていることって、いったい何なのだろう?特に、公園整備に関わってきた人たちはつらいだろうなと思います。
東京はやはり緑が少ないので、これがどれだけ憩いの場になっているか、ヒートアイランド現象を緩和してくれているか・・というのもあるけど、人間のためだけでなく、小動物や鳥や虫たちの住処でもあります。
その再整備計画は、開園130周年を迎える2033年を目標に、「公園周辺を国際ビジネス交流ゾーンと位置づけて、緑豊かな都市環境を整備する」というもの。園路の舗装打ち替えによるバリアフリー化や周辺街区との回遊性強化を進めるそうですが、中でも注目されているのが、幅18メートルと幅9メートルの2本の巨大ブリッジの新設。公園東側の日比谷通り(片側4車線)をまたいで、ビルと公園を結ぶそうです。
都心最大級延床約110万m2、日比谷公園と一体となった比類なき街づくり
「TOKYO CROSS PARK構想」を発表
内幸町一丁目街区における次世代スマートシティプロジェクト
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2022/0324/
このブリッジを造るには木々を切る必要があり、何本切るかは決まっていないというものの、ここだけでも数百本くらいになるのではないかと言われています。他の場所も含めると千本は超えるとか。
周辺はオフィス街だから、確かに土日は人の往来は多くないかもしれません。
銀座や有楽町で買い物や娯楽を楽しんだ後、日比谷公園にも足を伸ばしてもらいやすいようにとのことですが、それって結局のところ、この歴史ある公園を「商業スペース(イベント会場など)」にしたいのかなと。
2022年度中に基本設計を作り、2023年以降に順次着工するそうです。既に公園のビルの向かい側は、ビルの解体が始まっています。
マイクやスピーカーで大音量、飲食物の匂いと溢れるゴミ、踏み荒らされた芝生、根を張った樹木の本数がぐっと減ったためにで水を吸わなくなった土・・・、いい想像が全然できないのですが。
東京都は2021年2〜3月、日比谷公会堂の改修工事の際に「アキニレ」と「ケヤキ」を計約20本を一気に伐採したそうです。
何と、公園整備は、再開発と異なり「環境影響評価の対象外」なのだそう。
だた黙って見ているのは耐えられない、しのびないという方は(↓)
change org:オンライン署名
日本最初の近代的洋風公園・日比谷公園の歴史と1000本の樹木を破壊しないで!
ここ何年か、東京はわざわざ変えなくていいものを、あまり未来を考えずにどんどん変えているような気がして、心が痛みます。どうしてこのままではだめなんでしょうか。
大きな変化や華やかさには欠けることもあるかもしれないけれど、大事に守り続けることだって素晴らしいことなのに。
大事に守るって、別に何もしないわけではないし、何も変化していないわけではありません。だって以前にはなかった、こんなにきれいな花畑ができていたりします。
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