あけましておめでとうございます!
2023年の初日の出は、JR東海道本線「根府川」駅(神奈川県小田原市)のホームから撮影しました。だるま朝日です。これが見られる条件が揃う日は意外と少ないらしく、特にだるま朝日を見た人は幸せになれるといわれ、初日の出で見られるのは非常に縁起がよいのだとか。
「夜明け前が一番暗い」というけど、かなり暗い。 |
日の出時刻は6時51分頃。
始発の下り電車(熱海行)に乗ると5時59分に到着です。次の電車だと6時29分着、おそらく空はだいぶ明るくなってるので、せっかくなら始発の方がお勧めです。根府川駅は、普段は無人駅。利用者も500人/日前後とのことですが、この日はそれなりの人がホームに降り立っていました。
風はなかったけれど、もしこれで風が吹いていたらかなり寒いと思う。 |
みるみる明るくなってきて、空の色も変化。暗くて見えなかったものが、少しずつ見えるようになってきますが、日の出までは意外と時間がかかります。
雲の上から太陽が顔を出すと思っていたら、下から覗くように出てきました。
根府川は東側が海なので、水平線から太陽が上がってくるのが見えます。この時期、この周辺では蜃気楼が見られるそうで、昨年だったか一昨年だったか、元旦に蜃気楼も見られたとか。
今年は蜃気楼は見られそうもないなと思ったら。
あれ?太陽の形が四角く見える。これはもしや・・・と思ったら、「だるま太陽」を見ることができました。これも広義の意味での蜃気楼らしく、滅多に見られないものだそうです。
まず、水平線からの日の出(あるいは日の入り)が見られる場所であることは大前提ですが、①冷え込みが強くて大気と海水温の差が大きいこと、②水平線付近に雲がないこと
が条件だそう。
肉眼で見た上りかけの太陽は写真で見るよりも真っ赤で、信号機みたいな色でした。スマホで撮ったために画像は荒いですが、色としてはこちらのほうが近い。
だるま太陽の見学スポット(?)として有名なのは高知県室戸市。
関東では犬吠崎(千葉県銚子市)、大洗海岸(茨城県)が有名ですが、小田原なら都内からでも来やすいかなと思います。根府川まで来れば、こうして駅のホームから見ることができます。
そして、太陽が姿を現すと同時に、海面には光の道ができ始めました。
凪の状態とまでは言わないけれど、風がなく穏やかでないときれいに道ができないし、水面は常に動いているので、きれいな一本道を撮るのも、意外と難しかったりします。
駅のホームから日の出を見たらそのまま帰るか、下り電車に乗って熱海に初詣に行く人も多いのですが、いったん改札から出て、こんな風景を見るのもありかと思います。木造駅舎の改札越しに見るご来光。
レンズ越しでもすごくまぶしくて目を傷めそうなので、サングラスがあった方がいいと感じました。
その他、持って行ってよかったものは、温かい飲み物、イヤーマッフル、マスクの下に挟み込むハンカチ(防寒)など防寒対策になるもの。女性ならロングブーツがおすすめです。また、リュックサックだと背中が温かいし、撮影の邪魔にならないので助かりました。
根府川駅については、以前に記事を書いています。昼間に来ても、景色はいいですよ。駅前は何もないけど(笑)。
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<編集後記>
初日の出を拝む習慣はいつごろからなのか?日の出を拝む習慣は古来からあったそうですが、自然神信仰として日々拝んでいて、初日の出だから・・ということではなかったようです。明治政府の国家神道政策のひとつとして初日の出を拝むという習慣が形作られ、盛んになったと聞いたときは、複雑な気持ちになったものです。
そして、今年は令和5年の卯年。昨年は五黄の寅年で大変なことが起こりやすい年回りだったらしく、本当に色々ありました。新年の挨拶で「過去にとら(寅)われず・・」という、結婚式の妙なスピーチさながらの年賀状が来るだろうと思ってましたが、やっぱり来てましたね(笑)。
どんな年になるか想像もつきませんが、みなさまにとってもよい年となりますように。
今年もよろしくお願いします。
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