私は、これまで旅先で占い名所の占い師の前を何度も素通りし、占い好きには「そこに行ったのに??もったいない!!」と言われてきたタイプですが、今回ご縁あってスリランカ占星術を受ける機会がありました。
誰でも悩みはあるし、未来のことは知りたいけど、「何故、わざわざ占いに行こうと思ったのか」。その自分の思考は、自分自身でちゃんと見る必要はあると思っています。また、占いの情報はすごく多いけど、どう付き合えば生かせるのか?、それについても今回は占い師に聞いてみました。
まずは、スリランカ占星術の紹介
インド固有の占星術に由来し、スリランカの仏教思想と融合したもの。占星術は「アーユルヴェーダ」のひとつとされています。
考え方として、「輪廻転生」することを前提とし、「人の役に立つこと」が重要視されるため、過去世の行いの蓄積が今世にどのような影響をもたらしているのか?、今世にどのような行いをすれば幸せな来世に繋げていかれるのか?という視点で観てくれます。
スリランカではどのように占星術が使われてきたかというと、日常生活のあらゆるところ。子供が生まれるとホロスコープを作成して健康状態を見たり、成長に伴うさまざまな行事、進学、就職、結婚などのライフイベントなど。占い師になるにも適した星を持っていなければ学校にも入れないとか。
まあ、時代と共に、特に都市部では占い離れも随分進んでいるそうですが・・・。
文化・習慣の違いといえばそれまでですけど、日本人からすると、抵抗を感じるレベルですよね(笑)。日本人も占いとかパワースポットとか他力が好きな一方で、何でもかんでも占いで決めてる人ってどうよ?って秒速で思っちゃうので・・・。
今回、観てもらったワケ
正直、いいイメージがなかったし、話のネタかくらいに思っていませんでした。
特に昭和から平成の前半って、怖がらせてどうする?みたいな鑑定をする人が多かったのかな?占いに行った人の話を聞いても、お金払ってそんなこと言われるんだったら嫌だよー、怖いよー、しかも全然、問題解決してないしー(笑)・・・って話が多くて。
ただ、話のネタとして若い頃に旅先など自分の生活圏外で観てもらうことはありました。非日常を楽しむ旅の思い出のひとつになれば、それでいいからです。でも、その時に時間がないこともあれば、気が乗らないとか、好奇心を刺激されないこともあります。その場合は、名所だろうが名人だろうが、普通にスルーしています。
今回のきっかけは、まだコロナ禍ではあるけど、少しずつ外食の機会もでき始め、スリランカ料理のお店に行ったんですよね。それから妙にスリランカ続きだったんです。
駅の階段で大きい荷物を持った人の手伝いをしたら、その人がスリランカ人だった。また、別の食事会に行ったらインドカレー屋さんで、店員さんがスリランカの人だった。ある日、オンラインサロンで茶話会をしたときに、同じグループになった人がスリランカに何度も旅行に行ってる人だった。これら全部が1カ月弱の間に起きたので、何かなあ??と思って。
私はそういう流れとか直感めいたものは、良くも悪くも気に留めていて、手帳に書き留めたりもしています。現実には旅行に行くにはまだ早いし、スリランカにひとりで行く度胸もないしどんな流れになるんだろう?って、ちょっとだけ楽しみにもしていました。
そしたら、人を介して今回のオンライン鑑定に繋がりました。占いかよ?と思わなくもなかったのですが、まあ、異文化交流だと思って気軽に受けてみようと。
占いで人が知りたいことって、煎じ詰めると「自分のこと」と「未来のこと」だと思いますが、今回、主に観てもらうのは「いったい、どういう星のもとに生まれてるの?」ということ。自分の経験や周囲との関係から、「自分ってこういう人間」「こういうのは得意、苦手」って、強く硬く思い込んでいますからね(笑)。ちょっとほぐしてもらえればラッキーだし、凝りがほぐれれば動きやすくなりますからね。
観てもらってびっくりしたこと
スリランカ占星術も12星座ですが、生まれた月日ではなく出生時刻で観るため、「私は〇〇座だと思っていたけど、蟹座だったんだ???」ってことが起きました。それだけでも、〇〇座の性質だけではなく、蟹座の性質もあるのかな?とちょっと視野が広がります(でも、蟹座の性質って何?・・・orz)
チャートの星の種類を隠したところで、分かる人が見たら色々察しがつくのかもしれませんが、星がたくさん集まってるから重要というわけでもないようで、私の場合は11番の部屋が「キモ」。つまり今世にすごく影響を与えているところらしく、かなり力の入った解説をしてくださいました。
驚いたのは、私の情報(生年月日、時刻、出生地)しか渡していないのに、原家族の性格や気質、彼らがそれぞれどの星を守護星として持っているか、家族関係、パワーバランス、そしてそこから私が何を授かり、どんな影響を受けているかも、読み解いていました。計算でわかるんだって・・・。祖父母、場合によっては曾祖父母くらいまではわかるらしいです。どんな計算やねん。
で、ネガティブなことも言い放しではありません。こういう傾向があるけど、こうしたらいい。3~4年後にこういう運気になるから、今から〇〇〇をするのはとても大切とか。コンサルっぽかったです。
日本では、占いの通りになったか?ならなかったか?という「当てもの」の域の話が多いですよね。「今年はいい年のはずなのに、そんな悩みがあるのはおかしい。占いの通りになってないのは、あなたが間違った生き方をしているからだ」とか言う占い師もいると聞きました。
スリランカ占星術だからなのか、占星術師さんの人柄・手腕なのかはわかりませんが、そういう空気は、まーーーーったくありませんでした。
鑑定にくる人の多くは悩みや心配を抱えているけれど、鑑定の内容を聞く前と聞いてから、気持ちは変わっているはず。鑑定は、新しい人生を歩むためのスタートの日。今日から、ここから。
今まで大変だったこともあっても、それはここに置いて、今からの未来を見ること。人生は長いし、まだまだ楽しいことはたくさんあるはずだから。
それでも心配なことがあったら、それについて詳しい人達や専門家に相談すること。それだけでも心配は減るし、今ほど心配する必要はなくなる。
自分のことを知って、よい未来に繋げていく、そのための時間をもらったのだと思って鑑定を受けるといいよ、とのこと。
②自分にとって当たり前のことは気づかない
自分のことってわかってるようでわからない。客観的に見ることはできないから無理もないけど、自分にとって「当たり前」なことでも、みんながみんな、そうできているわけではないことにもさえも、人は気づかない。
ここにも鑑定の意味がある。自分が恵まれていることを知り、それを信じること。
考え方というのは非常に重要で、考え方で人は随分変われる。運気を上げるポイントでもあり、自分に自信を持つ方法でもある。
「大変なんだけどなー、わかってくれないんだなー」じゃなくて、「大変に見えないのはすごくいいことなんだ。こんな状況でも大変に見えない、幸せに見える私ってすごい」っていうくらいでいい。
「ああ、どうしよう」じゃなくて、「私は大丈夫、どうにかなるから、とりあえずできることをやっていこう」程度でもいいので、わざわざ自分でマイナスの方にもっていかないこと。
世の中には、全然大したことないのに、他人に八つ当たりしたり、不幸のどん底みたいに見えちゃう人もいるんだから。すごい能力とかじゃなくて、そうした些細なことでも、自分を認めてそれを生かしていくこと。
③何かに選ばれている
成功するには「適した仕事」がある。適したものであれば、タイミングもあるけど、スムーズにいくことが多い。ある仕事がしたいと思っても、それをやる能力がない人もたくさんいる。大変なときでも「選ばれたんだ」と思うこと。だから自分やタイミングを知るというのはとても大事。
④人間関係の悩み
つらいことであっても、そういう体験をすることをあらかじめ運命として決められている場合もある。
そうであってもなくても、相手を批判・非難する気持ちが湧くことは誰にでもある。その人が悪いというよりも、そもそもの話として「その人にそれだけの能力がない」ということも、実は少なくない。そういう捉え方をした方がいい。
たまたま何かで疎遠になったりしても、互いにリフレッシュする時間が必要なために離れることもある。みんなが新しくなるためには必要なプロセスということもある。だから、将来のことや運命のシナリオはわからなくても、過去の延長でどうなるのかと思い煩わずに、日々を楽しく生きること。
⑤いい運はどんどん使わないといけない
それには、自分を知って「私は大丈夫、できる」というところからスタートすること。前世からの徳や恩恵に加えて、現世でもよい行いをすれば来世に繋がる。そういう生き方をすることで、自分の運命が大変なときであっても助けてもらえる力に繋がっていく。循環する。
また、運気の良し悪しというより、新しいことを始めるのに適した時期と、現状維持や守りに適した時期があるだけ。
それでも不安になったり、落ち込んだときは、鑑定で知った自分のよいところを思い出すこと。自分がどんな人間なのかを知ることは大事だし、それを信じること。怖れることはないと知ること。
だそうです。めっちゃ前向きでした。
あまり何でも占いで判断する必要はないそうです。健康診断のように定期的に観てもらうのもアリだし、引越しとか転職とかを考え出したとき、ふと思いついたとき、前向きになりたいときでもいいけど、とにかく「幸せになるため」に活用してほしいとのこと。
人生では「いつ、どこに、意識を置くか」はとても大事。自分が恵まれているものに気付いて、そこにフォーカスして、どんどん使って幸せになりましょう!とのことでした。
みなさんに幸あれ!
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<編集後記>
友人にまずこの話をしたとき、占い依存って意外と多いよね~って話になりました。占い依存については、以前職場にもそういう人がいました(占いに従ってすぐやめちゃったけど)。あと「スピリチュアル」とか「似非心理学」依存もどうかと思ってるんだーと、話に花が咲きました。いつか記事にしたいと思います。クソリプ付きそうだけど。
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