鉄道と駅舎|超・簡素な駅:JR相模線「入谷」駅(神奈川県座間市)

JR相模線橋本駅付近に、国土交通大臣からリニア中央新幹線の工事実施計画の認可が下りてから、段階的に駅舎の建て替えが行われ木造駅舎が姿を消しています。入谷駅は、1935(昭和10)年開業以来ずっと無人駅。


ここが駅の改札口 。停車場という感じですが、新宿から1時間ちょっとの場所です。


1935(昭和10)年、相模鉄道の駅として開業し、1944年(昭和19)年に国有化、運輸通信省(後の国鉄)相模線の駅となりました。1961(昭和36)年に貨物取扱を廃止。痕跡は見つけられませんでしたが、かつては駅構内から相模川へ向かう砂利運搬用の610mm軌間および762mm軌間(小田急砂利軌道)のトロリー線が存在したそうです。

最初から完全無人駅なので、途中から(2016年から)無人化された宮山駅や倉見駅とは、造りが全然違います。遮るものがなさ過ぎて、日陰はないし、雨風が強い時は電車に乗り込むまでが大変そうです。


駅舎もとての簡易なもの。「建物」があるのは、駅から100メートル以上離れています。見える山々は、丹沢山系。


自動券売機はなく、あるのは「運賃表」「簡易Suica改札機」「使用済み切符回収箱」くらい。乗車時には乗車駅証明書を発行機から取り、車内または下車駅で運賃を支払うことになるそうです。


Suicaの利用はできますが、チャージは(できないので、残額不足が生じたときは、他の駅での精算することになるそうです。行きはいいけど、帰ってきた時はどうするのだろう?
 

 

ホームと屋根と歩道橋しかない小さな駅ですが、バリアーフリー対応。スロープが設置されていました。


 

少し時間があったので、田畑の中にポツンと設置されている「入谷(いりや)」駅に降りてみました。農地転用が厳しく制限されている区域にあるため、駅前の開発はなさそうな感じです。


 

駅前には自転車置き場があるだけで、周辺には畑しかないのですが、駅前を流れる用水路は、実は歴史があって昭和初期に造られたものなのだそうです。





この駅舎や駅周辺はどう変化していくのか。農地転用ができないといっても、ずっとこのままなのか、過疎化が進んで廃駅になってしまうのか、それとも、もう少し建物が建つのか・・・。


 

 記録として撮っておきました。


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