江ノ電(江ノ島電鉄)の「鎌倉高校前」駅。目の前には国道134号線と相模湾。湘南っぽいところとして、この駅付近もロケによく使われています。
これだけ海に近いと塩害も相当なものだと思うのですが、昭和な感じの駅舎を保ってます。竣工時期は不明です。また、江ノ電の車両もいろいろあるので、どれがやってくるかも楽しみのひとつ。
1903(明治36)年、江之島電氣鐵道(現:江ノ島電鉄、法人格は別)の「日坂(にっさか)」駅として開業。駅といってもこの「日坂」駅は、柱に駅名が書かれているような停留場のようなものだったそう。また、この頃はお隣の腰越駅(藤沢方面)と、七里ガ浜駅(鎌倉方面)との間にもうひとつずつ駅があったとか。
藤沢・・・・腰越 ↔ 袂ヶ浦 ↔ 日坂(鎌倉高校前) ↔ 矢沢 ↔ 七里ガ浜・・・・鎌倉
※太字は現在ある駅
多い時には250mおきに駅があるような状態だったそうですが、廃業、関東大震災、戦時中の休止、新設、移転、改称を経て、現在に至ります。
1953(昭和28)年に鎌倉高校前駅に改称。この駅舎は1997(平成9)年には「関東の駅百選」に、2014(平成26)年には「土木遺産」にも選ばれているようです。
駅を降りても、オシャレな店が目の前にあるわけでもなく、住宅街。海岸か坂道か・・・なのですが、その坂道が日坂です。また撮影ポイントとして絵葉書にもなっています。
せっかくなので、道路を渡り、砂浜を歩いてみることに。
久しぶりに訪れたのですが、砂浜は随分浸食されてすごく狭くなっていました(これでも、砂を継ぎ足すなど工事はしている)。
なかなか海を見に行けない方に、楽しんで頂けたらと思います。
江ノ島電鉄HP:当方見聞録~第8章 第1回 駅の変遷
https://www.enoden.co.jp/train/museum/memoirs/chapter-8/story-1/
関東の駅百選とは
運輸省、国土交通省主催の「鉄道の日」記念行事として実施。1997年~2001年までの4年間も選出された鉄道駅。対象地域は茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県。
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