鎌倉|日本初の欧式マルシェ:鎌倉市農協連即売所/中央食品市場

鎌倉駅前にある庶民の台所。1928(昭和3)年に宣教師のアドバイスで始まったという日本初のヨーロッパ式マルシェ、鎌倉市農協連即売所、通称「レンバイ」。
 


お正月を除くほぼ毎日、日没まで営業、シェフも買い付けに訪れるという朝摘みの鎌倉野菜が売られているほか、隣接する「中央食品市場」もあわせると、本当にいろんなものが売られています。


 

鎌倉市内の農家が4つの班に分けられ、1日ごとにローテーションし、不公平がないようにしているそう。農家さんとか班によって特色も違うそうですよ。

開所当時は駅の反対側にあったそうですが、1958(昭和33)年頃に今の場所に移転。開店してから約90年、この場所でも約60年も営業している歴史ある即売所。

さて、1928年(昭和3)年の日本は?というと。
済南事件、張作霖爆殺事件、プロレタリア文学が流行、三・一五事件、不戦条約(戦争抛棄ニ関スル条約)がパリで調印、 ラジオ体操放送開始、特別高等警察(特高)設置、など。農家は不況に見舞われ、自立するために自らが販売する組織を作ろうと動いていました。そんな時代背景の中、開業し、現在に至ります。



農協の即売所というと、野菜や果物や切り花くらいしか売ってないイメージがありますが、隣の「中央食品市場」では、干物、パン、スモークチーズ、シフォンケーキも売ってます。しかも、この小さなスペースでいっぺんにこの4つが買えるとは。




 

ここのシフォンケーキは割と有名みたい。


 

 

 

 

焼き鳥もあって、昼間から一杯飲めるようになってます。気を利かせすぎ(笑)。

 

品揃えなどは少しずつ進化しています。鎌倉観光で、鎌倉駅周辺に来たら寄ってみてもいいかも、です。小町通りや御成商店街のショッピングもいいけど、こちらもどうぞ!

●鎌倉市農協連即売所:http://kamakurarenbai.com/


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