ワット・ポーは、タイで初めてできた大学だそうで、ラーマ3世(1824-1851年)の時代から知識人や書物などを集め、一般の人々も読んで学べるよう寺院内の大理石板に医学、文学、芸術、占星術など様々な分野の知識を刻んできたそうです。
壁画にするとか岩に刻むって、かなり長く残る保存方法でもあるので、さすがだなあ。
特に、医学の中でもマッサージに関する壁画は、タイ古式マッサージの礎になっていると言われています。
タイ古式マッサージの歴史
タイ古式マッサージは、インドと中国のマッサージ療法の影響を受け、スコータイ王朝時代(1240年頃~1438年)から存在していたそうで、境内にはマッサージ学校が開設され、そこで技術をした生徒さんによる施術も受けられるようになっています。
これらは伝統的な治療方法等に利用する経絡やツボの絵なんだとか。私にはさっぱりわかりませんが、東洋医学をやってる人なら察しがつくのかな?と思い、ちょっと拡大(↓)。
金のフレームが7つ×2段あり、その横に神様?が描かれています。これは、曜日(日曜日~土曜日)と、性別(男・女)なのだそうです。
曜日の占い
曜日によって、シンボルカラーや性格や適職、何かをするときの吉日を割り出したりするんですって。「え?外務省のサイトで占い?」と思ったけど、外務省の「日タイ修好120周年」のHPにも載っていました。
タイでは、曜日毎にその曜日の色や仏像が決まっていて、自分が生まれた曜日の色のものを身につけるようにしたり、お寺に行ったときは自分が生まれた曜日の仏像に拝んだりすることが幸運をもたらすと人々の間に深く浸透しています。
日本では自分の生まれた曜日を気にすることは殆どありませんが、タイの人々は大抵自分が何曜日生まれなのか知っていますし、日本でいう星座占いや血液型占いのように、曜日ごとに性格や運勢を占ったりします。
昔一般国民がまだカレンダーを持っていなかった頃は、宮廷に出仕する女性の洋服の色を見て人々はその日が何曜日かを知っていたといいます。
- 日曜日:赤。
仏像は現地語でプラプッタループ・パーンタワーイネート。その姿は右手を上にして両手をお腹の上で組み、菩提樹を見つめている立像。 - 月曜日:黄色。
仏像の読み方には諸説あるが、一般的なのはプラプッタループ・ハーム・サムトーン。その姿は、左手を垂直に降ろし右手のひらを胸の高さで外に向けて飢餓と日照りを制止している立像。 - 火曜日:桃色。
仏像はプラプッタループ・パーンサイヤート。その姿は右手を枕に乗せて腕を耳に当て手のひらを開いて頭を抱え、左手は腰のほうへ伸ばして目を閉じ両足を揃えて横になった寝釈迦像。 - 水曜日:緑色。
- 仏像は現地語でプラプッタループ・パーンウムバート。その姿は(右手を側面に左手を底に添えて)両手でお布施の鉢を前に抱え、足を揃えた立像。
- 木曜日:オレンジ色。
- 仏像は現地語でプラ・プッタループ・パーンサマーティと。その姿は左手を下にして手のひらを組み、右足を上に胡坐をかいて瞑想している坐像。
- 金曜日:青。
仏像は現地語でプラプッタループ・パーンラムプン。その姿は右手を上にして両手を胸の上で交差し、仏法と伝道について瞑想する立像。 - 土曜日:紫色。
仏像は現地語でプラプッタループ・パンナークプロット。その姿は右手のひらを上に体の前で手を重ね、背後にいる7本頭の蛇・ナーガに保護されて瞑想している坐像。
※仏教色の強いお寺で並んでいるのは以上の7体ですが、バラモン教色が強いお寺では水曜の夜と毎日を足した9体となっているようです。
※曜日はそれぞれ時間が指定されていて、午前6時〜午前5時59分を1日とするため、日曜日の朝5時58分生まれなら、土曜日生まれになるそうです。
(引用)外務省:日タイ修好120周年・タイにおける曜日毎の色と仏像
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/jpth120/knowledge/color.html
「タイ 曜日占い」で検索すると色々出てきます。
私は木曜日生まれでした。で、何?守護動物はネズミ、ラッキーな乗り物は「鹿」?!
鹿って乗り物なの???
曜日計算はこちらでできます。
●Keisan:曜日計算
https://keisan.casio.jp/exec/system/1177638326
ワット・ポーでは、マッサージを受けたり、ヨガ教室、占いもあるそうですよ。売店の奥で占いもやっていました。予約は不要だそうです。
基本はタイ語なので、英語や日本語の通訳を付けることになり、通訳の方がいつ居るかは不明らしいです。私は占ってもらっていませんが、体験者はいると思うので、検索してみてください(笑)。
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