バンコクの中心部、伊勢丹などもある繁華街、BTS「Chitlom」駅周辺には6か所ものパワースポットがあるそうです。ここがその1つ「エラワン廟」。
寺院や自然の中ではなく、目抜き通りの角地にものすごいデコった祠に黄色い花輪が捧げられ、たくさんの人で溢れかえっていました。
この祠は、仏教とは違い、タイ独自の精霊信仰だそうですが、仏教とすっかり溶け込んでいるように見えます。今回ご縁があった「エラワン廟(プロプラム)」は、どんな願い事も叶えると言われています。
タイ観光局の公式HPによれば
1953年にこのエラワンホテルの建設工事が始まりましたが、当時事故が多発して工事がなかなか進みませんでした。占星術師にヒンドゥー教神のブラフマー(宇宙の創造を司る)を祀る祠を設けるよう勧められたのでそうしたところ、以降は工事が順調に進んだとか。
タイ国政府観光庁(公式ページ):
https://www.thailandtravel.or.jp/phra-phrom-erawan-shrine/
エラワンホテルとは、現在のグランド・ハイアット・エラワン・バンコク。
あまりの事故の多さに悪霊がいるとして作業員たちが工事作業を拒否するなど、かなり問題は大きかったそうです。祠を建立した頃にはもう工事は殆ど終わっていたそうですが、これ以来、多くの場所でブラフマーが土地神として悪霊を鎮めるという信仰が広まっていったとか。ブラフマー像自体も多くの信仰を集め、ビジネスマンや中国人たちによる巡礼も増え、それに伴って莫大な寄付金が集まるようになり、そのお金は慈善事業に充てられているのだとか。
また、この占星術師は、タイ王国の占星術師でもあり、タイ王国海軍少将。つい、「え?占いで?」とか思ってしまいますが、彼の助言でそこまで発展したというのは確かにすごいですね。
境内で売られているお花とロウソクを捧げて祈るという手順はいいとして、「願い事が叶った人は、神様にお礼としてタイ古典舞踊を捧げる」ことになっているという・・・、日本から来た日本人は無理。どうしますかね・・。
そのほか5つの廟についてもご紹介。
- プラ トリームラティ:恋の神様
伊勢丹の前にあり、特に木曜日の夜9時半にここでお祈りをすると恋が叶うと言われている。境内で売ってるバラの花輪と赤い線香とロウソクをお供えする。 - プラ ピカネート:学問・芸術の神様
伊勢丹前にある。日本でもすっかりお馴染みとなった象の頭を持った神様・ガネーシャが祀られている。受験生が受験前にここに来るんだそう。線香9本、お花、お菓子や果物をお供えする。 - ターウ アマリン:ビジネス・厄除けの神様
緑色のインドラ神が祀られている。アマリンプラザにある。ロウソク2本、線香9本、黄色い花輪をお供えする。 - プラ ラックサミー:美・幸運・豊穣の神様
ゲイソンプラザの4階。サーンの中でも一番美しい神様と言われている。ロウソク2本、線香9本、花輪をお供えする。 - プラ ナライソンスバン:幸運・守護・ビジネスの神様
インターコンチネンタルホテルの前。4本の腕に武器を持つ男性の姿の神様。ロウソク2本、線香9本、黄色い花輪をお供えする。
みんなよく祈ってるなあ。
台湾でもよくみんな廟で祈っていて(お金のことが多いみたいだけど・笑)、「(本当は欲しいくせに)とにかく感謝です、欲はありません」みたいに、私欲のないふりはしてませんでした。タイはどうなのかな(笑)。
ご覧になった皆様にもご利益がありますように!
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