御茶ノ水のシンボル的なレトロ建築、ニコライ堂、正式名称は「東京復活大聖堂教会」 。背後にある近代的なビルとの対比がすごいですが、合成ではありません。
竣工は1891(明治24)年、1923(大正12)年の関東大震災で被災。上部ドームの崩落や全体火災で土台と煉瓦壁のみが残り、1929(昭和4)年に修復(復興設計者は岡田信一郎) 。名前も建築もロシアっぽいのでロシア正教会かと思ったら違うようで、失礼しました!
建立に当たった伝道師の方(亜使徒聖ニコライ)がロシアから来た方だとか。現地でとんちんかんなことを口走ってしまう前に、一読しておいてよかった記事がありました。
●草子:ニコライ堂はロシア正教なんですよね?(よくある質問・誤解に答えます)
http://kliment.cocolog-nifty.com/kandazoshi/2013/06/2-619a.html
宗教の歴史って難し過ぎる。
普段よく見かける十字架と違う気が。
(= = ) え、え~っと、これは一体・・
お馴染みの十字架は「ラテン十字」。この十字架は「八端十字架」。
ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、ブルガリア、セルビアなど、スラブ系の教会でよく使われているものだとか。
ラテン十字架に上と下1本ずつ加えた形で、上1本は福音書に記載されている罪状書きを、下1本は足台を表しているという酷な話。
一番下の横棒が右肩上がりなのはこんな理由。
釘だけで張りつけた罪人がズリ落ちて窒息死するのを防ぎ、苦しみを長引かせるために設けられた。イイスス・ハリストスが張りつけられたその日、既に左右に泥棒か張りつけられていて、イイススの左側(こちらから見て右)の罪人はイイススを罵り、右側の罪人(こちらから見て左)は主にひたすら願い事をした。
右側の罪人は天国に行ったから、そちら側が上がっている。
とのこと。マジで?うわあ・・・。
13:00から中を見学することができました。
撮影は不可でしたけど、出入り口の中側から外を撮った写真、ここがギリギリ。中をご覧になりた方人は、現地に行かれるか、HPへどうぞ。
いくつかのマナーやルール。
たとえば帽子を取るとか、飲食禁止とか、祈ってる人の邪魔にならないようにとか、一般常識的なものはあるけど、拝み方そのものは全然知らなくても大丈夫。せっかくご縁あって来たので拝み方をお聞きしたら、十字の切り方が、サッカー選手達がやってるのと左右が逆??違うかな?
上 → 下→ 左→ 右
拝観料として、大人1人300円、灯明(←って言わないよね??)っていうか、ロウソクをいただけます。敷地内にある建物も素敵です。
●ニコライ堂
https://nikolaido.org/
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