「湘南っぽいお店に行こう」という話になったとき、湘南っぽいというのは?と思いつつ、もし茅ヶ崎駅の近くで湘南っぽいカフェはないかとか訪ねられたら、真っ先に思い浮かべるのはこのお店かな。パシフィック・デリ 茅ヶ崎ラスカ店。
パシフィック・デリ 茅ヶ崎ラスカ店 |
本店は海に近いけど、駅から歩くと30分位はかかりそうな場所。ここ、茅ヶ崎ラスカ店なら、改札を出て1分もかかりません。量はそれほど多くなく、雑穀米を使ったりしているので、ご年配にも好評です。
クロックムッシュ |
チキンとアボカドのロコモコ |
自家製プリン |
パシフィック・デリ 本店
こちらが本店。駅からはすごーく離れているけど、海には比較的近いです。
茅ヶ崎市内で、おそらく一番の高級住宅街ということもあり、「湘南ガイドブック」に載っていそうなお店がぽつぽつ。向かいにテニスコートもあったので、テニス帰りに軽く食事する人が多かったそうです。それがいつの間にか都内から来る人も多くなりました。
ワンちゃん同伴だとテラス席になるけれど、分厚いビニールカーテンでしっかり防寒しているので結構暖かい!
カフェのスタイルも流行りがあるから、これもいつか「レトロ喫茶」扱いになるのかもしれません。
竹炭のロールケーキ |
ところで、湘南ってどこからどこまで?
湘南という「市」はないし、どこからどこまでが湘南なのかは、結構曖昧。鎌倉、逗子、葉山は湘南のガイドブックには載るけれど、それぞれブランドがあるし、ガイドブックでは、平塚や大磯くらいまでをカバーしています。
本来、「湘南」というのは、江戸時代に大磯で発祥した地名で、明治期に政治結社名や合併村名に用いられていました。相模川以西地域が湘南で、今「湘南」と思われている相模川以東地域は「湘東」とか「新湘南」と認識されていたようです。
それが車の「湘南ナンバー」になると、陸運局が平塚市にあるために、平塚市やもっと県央の市町も湘南ナンバーを取得することができるため、一時は「湘南市」を作ろうという話も出たようでした。やっぱり揉めていまだにまとまっていない様子。
・・・ということで、現時点で湘南市もないし、できる様子もないし、どこまでか湘南かは曖昧なままです。
「湘南っぽい」というのは、海を感じさせ、カジュアルで明るいスタイルのことかなと勝手に思っています。イメージアップに貢献した人達はたくさんいます。加山雄三さん、石原裕次郎さん、サザン・オールスターズ、ユーミン、The Tube、アーティストの鈴木英人さん、ドラマの「男女7人物語」、漫画「湘南爆走族」など。
* * * * * *
【追記:2016年2月】
2016年2月14日、残念なことに突然、全店舗閉店。
湘南茅ヶ崎の人気カフェとして親しまれていたし、個人的にも思い出があります。それだけに、とても残念!関係者のみなさま、ありがとうございました。
お疲れさまでした。
コメント