台湾はあちこちに廟があり、拝む人の姿をよく見かけます。縁結びなら「月下老人」が有名ですが、「お金」の神様もいらっしゃるようで。しかも、条件を満たせば融資(?)もしてくださるとか。
まずはこちら、竹山鎮にある「紫南宮」。ご利益アリアリと大評判の廟です。ここで借りたお金「福徳金」を商売に使うと儲かるといわれ、毎日遠くからもお参りに来るのだとか。
平日の午前中にも係わらず、自家用車やワゴン車はもちろん、大型観光バスが数十台も乗り入れて、駐車場はごった返し。台湾では、多くの方は商店など自営業の方が多いそうなので、なおさらかも。
昔のお財布を模したもの。竹の産地なので、竹を編んでます。 |
ここでお金を借りる際にはルールがあるようで、
- それを元手に「商売」をすること
- 博打などには使わないこと
- 儲かったら、プラスアルファの金額をここに返しに来ること
- 上限は600元
- 20歳以上であること
日頃大らかな台湾人のみなさんも「絶対に返さなくてはダメ!」と鼻息荒くしてました。取立てはないけど「バチが当たるから」とか。ちゃんと皆さん返しに来るらしく、当日も返金窓口に数名の列が。
こちらは触る場所によってご利益が異なるというニワトリの像です。
こちら(↓)は、くぐるんだそうです。
不謹慎かつ下世話だと思いつつ、「ご利益は?」と台湾人の皆さんに聞いたら、口を揃えて「あるようだ」「あった」と言う肯定的な返事ばかり。
返金に来た際には、みなさんきちんと献金もされていて、そのお陰でその廟の周辺の地域は寄付金で潤い、小学校の給食費が無料だったりと、いろいろよいことに使われているなど、ちゃんと実績もあるんですって。
献金で作られた立派なトイレ。タケノコがモチーフ。 |
そんな話を聞くと、個人的な体験談を聞きたくなりますよね。
「あった」という自営業のAさんは、ここでお金を借りてからというもの、商売はとてもうまくいっていて、ずっと安定しているそうです。また、道教の習慣である「神様をお迎えする家」にも数回も当たったそう。これは占いか何かで決めるらしく、何十年に一度ということの方が多いんだそうです。
そんなことも重なり、Aさんは「信じている」派になったとのことでした。
ところで、外国人の私が借りることはできるのか?
これには賛否両論ありました。無理ではないかという人と、台湾のIDはなくともパスポートがあるから大丈夫なのではないかという人と・・。試していないので、不明です。ちなみに、外貨での融資と返金は無理っぽいです(笑)。
このあたりは、タケノコや芋の産地です。大学イモは超・おいしいよ!
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