南投縣の小さな町、草屯(ツァオトゥン)は、台中市と南投市の間。観光地ではないため、一見これといった見所があるような感じではないのですが、わき道に入れば活気ある朝市や庶民の台所のような軽食など台湾中部の日常生活の様子が伺えます。
台湾大地震の震源地にも近いため、当時は甚大な被害を受けたそうですが、力強く復興した町の1つ。この小さな町に、大きな大きな「お金の神様」!
「敦和宮」という、1816年に建てられた200年近い歴史を誇る古い廟。
なんか、屋上に強そうなのがいる・・・と思ったら、台湾一の高さを誇る『趙天君財神爺(商売繁盛の神様)』の神像(銅製)が祀られていました。
なるほど、左手にはお財布を持ってる。
これが爺ではなく、女の人だったら、財布をしっかり握って死守する奥さんに見えるかも。(ああ、ごめんなさい)。
ここでもお金を貸してくれる(融資してくれる?)らしいのですが、前提条件として、この趙天君財神爺の同意を得ることが必要だそう。同意を得るためには、
- 竹の根で作られた「神杯」一組を手に持つ。
- 上下に振りながら神様にお願いごとを言う。
- 「神杯」を地面に投げる。
- 裏と表の形になれば同意を得られという意味で、600元が借りられる。
とのこと。
竹山紫南宮では、借りたお金は実際に商売に使うこと(賭け事は不可)という条件でしたが、草屯敦和宮ではこのお金を紅包(赤い封筒)に入れ、神棚の上あるいは金庫の中に置くことになっています。
そして、お約束。
「一年後、利息をつけて神様に返さなければならない」
と返済期限も設定されています。
”利息”というからには、何%とか、具体的な数字があるのでは?と思ったけど、特に明示されていませんでした。
ちなみに、外貨融資はここでもだめらしいです(笑)。
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