台湾|金運アップのB級グルメ?:官財板

棺桶って名前の食べ物あるんだよ、と台湾人の方に教えてもらったのが「官財板(グヮンツァイバン)」。台南が発祥のB級グルメ。


彼らに言わせると「お金が貯まる、お金持ちになれる」という縁起のいい食べ物らしいです。単に食パンをくり貫いて蓋にしてみたら「棺桶」にみたいだったからそう呼んでるとか。

そこだけ聞くと何だか安直なネーミングですが、棺桶の中に ”人”という発想ではなく、具材を財宝に見立て『装飾をあしらった宝箱や金庫を持たない庶民の暮らしの中にある一番大きな箱は棺桶、そこに財宝ザクザク!』ということらしいです。
ちゃんと蓋ができるのも、芸が細かい。



食パンの中をくりぬいて、油で揚げ、クリームシチュー(のようなもの)を詰めています。クリームシチューとは似て非なるもので、一応シチューみたいな味はするんですが、もっと味が薄くて、片栗粉でとろみを付けたような感じ?

本場ある台南ではシチュー(クリーム系ソース)のみ、北部や東部ではこの「官財板」を改良して、具もソースもバラエティに富んでいるとか。たとえば、鶏肉・豚肉・牛肉を使ったものが多く、ソースもいろいろあるそうです。ちなみに、台北の夜市(士林)では、一番いろんなものが入っている「綜合官財板」が人気でおススメだそうですよ(お値段は40元くらいかな)。




*  *  *  *  *  *


<編集後記>
日本では縁起物というと「恋愛運&結婚運アップ」などの縁結び系が多いですが、台湾ではないわけじゃないけどあまり聞かなくて、何はともあれ「金運」「商売繁盛」です。
だからかな、お金の話がとっても日常的です・・というか、またカネの話か!


コメント