台湾|台湾茶の産地と高台の茶芸館:猫空(台北市文山區)

お茶の名産地のひとつ、台北市南部の文山区にある猫空(マオコン)。高台に茶芸館が立ち並んでいます。猫空でのお茶の栽培は、清の時代末期(19世紀末ごろ)に中国のお茶の産地である福建省の安渓地区からの移民によって始まりました。

 

20世紀に入ると猫空はウーロン茶と鉄観音茶の巨大な生産地となり、現在でも年間60トン以上のお茶が生産されているそうです。 

 

猫空とはちょっと変わった地区名ですが、名前の由来には諸説あるようです。

  • 元々は「穴ぼこの多い場所」という台湾語に由来している。
  • 交通の便があまりにも悪く、来てくれるお客もないどころか、猫さえも寄り付かないことから。
  • 川によって削られた岩肌が「壺穴(ニャオカン)」のようになっており、ゴツゴツした岩肌のことを台湾語で「猫面(ニャオビン)」と読むから。

真偽のほどはわかりません。ちなみに、日本統治時代は「バカン」と呼ばれていました。


この辺りに来ると茶館の看板がたくさん出てくる。

 

台北市街から地下鉄とバスで1時間半くらいかかりました。バスの車内はローカル色が濃くて、運転中の運転手さんとお客さんが談笑して盛り上がり、日本ではありえない光景です(笑)。

観光スポットではあるのですが、交通の便はまだよくないし、観光地としてはまだ発展途上という感じ。おそらく数年後にはきれいになってると思うので、「昔こんなだったね」と懐かしい写真になりそうです。




お天気がよかったら、眺めもよくて気持ちいいと思うよ!


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【追記:2008年12月】
2007年7月4日、台湾初のモノレール「猫空ロープウェイ」が開通。台北市立動物園前の動物園駅(台北捷運文湖線)から猫空駅までの約4キロメートルを結んでいる。

https://m.metro.taipei/gondola/jp.html


 


 

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