台湾|台湾の美容事情(2):病院でのシミ取り体験

台湾の女性たちは、肌や髪をきれいに保つことを大切にしているようで、ほくろもシミもソバカスも皮膚の病気、「病気なのに何で治さないのか?」という感覚なのだとか。そんなこともあり、友人と病院でシミ取り”治療”をしてきました。

確かに在台中、少し肌が荒れると女性達がこぞって心配してくれ、皮膚科に行くように勧めてくれたり、肌にいいものを食べに行こうなんて言ってくれたりします。上の画像は、その「治療」をしたときの病院の領収書。金額は「3,215元」。当時、1元=3.5円くらいでしたから日本円にすると10,000円ちょっとですね。

 

台北市内にある某総合病院に1ヶ月位前に、現地の友人に予約を入れてもらうことから始まりました。帰国日の前日に限定したからかもしれませんが、予約は早めで正解でした。予約は結構取りづらいそうです。

 

治療内容

治療内容はこんな感じ・・・といっても見えにくいし、中国語なのでわかりにくいですが、ぷっくりしたほくろを1つと、比較的大きめのシミ2カ所と小さめの1カ所。

 

当日は、お化粧をせずに病院へ。
予約した時間の1時間半位前に行く必要があります。混んでいる総合受付でまず受付を済ませます。移動して「美容中心(美容科?」に行き、きれいな待合室で問診表に記入したりと、初診にはお決まりの一連のことをこなします。
 

医師による診察
顔全体をみたり拡大鏡のようなもので細部をじっくり見たりしながら、皮膚の状態や治療対象の箇所について説明してくれたり、提案をしてくれたり、その場でどのくらいの金額がかかるかなど、見積もってくれます。とても丁寧です。
(私達たちの場合、実際に提示された金額よりも安かったです)
 

診察の結果
シミやほくろより毛孔(毛穴)が気になるとのことでしたが、一度に治療ができないし、シミとほくろ除去で予約をしていたため変更はできず。とりあえず、気になっていたほくろを除去してもらうことになりました。

 

治療は2段階

  1. まったく痛くも痒くもないけど、やたら焦げ臭いにおいが漂う施術
  2. 耐えがたきを耐える(ひたすら痛みに耐える)施術(笑)。

 

1の作業は全く痛みがなく「このくらいなら楽勝」「これで済んでくれれば」と願ってしまうくらいでしたが、それが終わると・・・・。隣の部屋へ歩いて移動し、2の痛みを伴うレーザー治療を行います。こっちが本番かもしれません。ここでは、目を傷めないようゴーグルを装着し、ただただひたすら痛みに耐えます(血もたくさん出てるっぽいです)。特に鼻や頬など骨があるところは。

※医師いわく、台湾人はギャーギャー騒いでうるさいが、日本人(友人と私)は、余計なことは言わずに、「大丈夫です」と言うだけでグッとこらえてる、我慢強い!!と、いたく感心しておりました。

治療直後は、皮膚が熱を持ち、少し腫れ、血が結構出ていてなかなか止まらず。何度もガーゼを換えました。しかも、しかも、超・痛い。

(≧へ≦;;)

氷嚢とタオルで冷やしながら、2時間ほど休ませていただきました。



レーザー治療などは、保険はきかないので自費となりますが、日本円に換算するとびっくりするほどリーズナブル。治療内容にもよるだろうけれど、大枚をはたく・・という金額でもなく、個人的には、やってよかったという結果になりました。とはいえ、海外での治療やレーザー治療そのものを勧めているわけではありません。
シミはまた取ってもできてしまうもの。その度に行くのも大変だし、やりすぎるのもよくないそうなので、結局は日頃の手入れと、早期治療が大事ということになるのかなと思います。



海外で治療するということ

記事にしておいて何ですけど、海外に住んでるわけでも、何か事情があるわけでもないのに、日本でもできる治療をわざわざ海外でするのはハードルが高いですよね。
どんなに技術やサービスの質が高くて、どんなに先生の腕や人柄がよくても、スタッフが親切でも、言葉が通じないというのは不安が大きいです。

病院側もいろいろ配慮してくださいましたが、日本人の患者さんの対応自体に慣れていないこともあるかもしれません。言葉ができないと自分で伝えたいことも伝えられないし、誤解も生じやすい、質問もできない、何かトラブルがあっても自分では対応ができません。

日本でも美容や形成の治療は受けやすくなりましたし、皮膚科でもピーリングやレーザー治療をしてくれるところが増えてきていますよね。本来であれば、安心安全を最優先にして、料金は高くなっても日本の病院で受診し、納得するまで医師と話し合われた上で治療される方がいいと思ってます。
 

私の場合、中国語が堪能な友人や日本語が堪能な台湾人のみなさんのご協力を得ることができました。担当の先生も、海外での研修や臨床経験があるようで、外国人に慣れてる感じの方でした。病院も大学病院みたいな大きなところで設備もスタッフも揃っていました。

また、季節も真冬なので汗もかきにく化膿しにくいため、治療後のケアを考えるといい時期だったと思います。他にどんな条件が必要なのかはわかりませんが、今回は色々いい条件が揃っていたと思ってます。この条件、言葉も国の事情もわからない個人が情報を集めて、考えて、揃えていくのは、容易ではありませんよね。

そんなわけで、海外で治療することを決しておススメしているわけではありません。がっかりさせてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、いいことばっかり無責任に書きたくなかったので。そのため病院名も敢えて公表していません。


治療後の注意事項

普段からこの半分でも気を遣ってたら、今頃違ってたかもなあという内容です。ニキビや吹き出物ができたときは、これを応用しようと思います。
  • 2週間くらいは特に顔に日が当たらないように、日陰を歩くこと。
  • 患部には人工皮膚を張り、マスクを着用。
  • 洗顔時も、人工皮膚をつけたまま普通に洗顔をしてから剥がす。患部はミネラルウォーターを湿らせた綿棒で拭く。
  • 薬を塗るときも、直接手で触れないよう綿棒を使い、1日数回丁寧に刺激しないよう塗る。

これが「人工皮膚」として、ドラッグストアでも売ってるもの。




その治療してくださった医師は、

  • シミを作らないようにするには、「左旋C」の入った化粧品を使うこと。
  • 日焼け止めを塗るなどの紫外線対策をすること。

と強調していました。ところがこの「左旋C」が何なのかよくわからず。ビタミンCかな?とも思うものの、ビタミンという単語は別にあるし、薬局で「左旋C」と書かれた化粧品やサプリの表示を見ると、英語併記で「ascorbic acid(アスコルビン酸)」と書かれています。
誘導型ビタミンCのこと???

*  *  *  *  *  *  *
【追記:2006年12月】
施術から1年経ちました。その後の主な経過はこんな感じです。
これは私の場合ですが、友人もほぼ同じような経過を辿り、無事回復をしたようです。

 

①治療から2週間ほどしてかさぶたが取れ始める。ほくろやシミを除去した部分は『凹んでる』のと『まだ少し赤い』状態。

②その部分が次第に茶色くなる。シミをとったのに茶色くなってる・・・と思ったけれど、これも回復過程らしいです。この状態が2ヶ月くらい続くが、次第に薄くなっていく。

③治療から3カ月後くらいから「顔全体が白く見えるようになった」と言われるようになる。目立つほくろを取った部分は、微妙に凹みが残ってます。よほどよく見ない限りはわからないレベルになっています。

④凹みも少しずつ浅くなってきます。

そして、あれから数年、やっぱりシミは出てきています。表に出てこない予備軍がたくさん潜んでいるからだろうけれど、それでも「シミは少ないですよねー」と化粧品のカウンターで言われております。(だって、取ったもん、あんな痛い思いして・・・・)気にし出すと気になりますが、あまりし過ぎるのもよくないそうなので、数年間をあけようと思います。
そして、以前に比べて、随分と普段のケアをするようになったと思います。
痛い思いすると、人間変わりますよね。ただ、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という言葉もあるように、忘れる可能性は大いにありますが。
(´ー`;)



※ご注意※
あくまでも個人の体験です。費用や治療経過、感想、効果などを保証したり、レーザー治療等をお薦めするものではありません。病院や担当医等についてのお問い合わせには回答いたしかねます。ご了承ください。



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